【塾弁(お弁当)に役立つポイント⑥】漬け焼きについて詳しく解説!

【塾弁(お弁当)に役立つポイント⑥】漬け焼きについて詳しく解説!

お弁当に役立つおかずに漬け焼きがあります。お弁当の前日又は2日前に漬けておき、当日朝に焼いて網に取り出し冷まします。

買い物していてお弁当おかずに迷ってしまった時など、とりあえず漬けておけばお弁当おかずにはもちろん、夕飯のおかずにも回せるので重宝します。

漬け焼きの種類は

  • 醤油を使用した醤油漬け
  • 味噌を使用した味噌漬け
  • 塩麹を使用した塩麹漬け
  • ヨーグルトとカレーを使用したカレーヨーグルト漬け

の4種類があります。

どれも発酵した調味料を使用しているので風味がよく、保存性もあり、安心していただけます。

今回は漬け焼きの種類、特徴など詳しく解説していき、漬け焼きを学んで料理の幅を広げてくださいね。

漬け焼きとは

調味料につけて一晩以上おき、グリルで焼いて火を通した料理です。醤油、味噌、塩麹、カレーヨーグルトなどがあります。

醤油漬けには鶏もも肉、手羽先、手羽中、手羽元があい、魚には鰤、鮭などがよく使われます。

味噌漬けや塩麹は牛肉、豚肉があい、魚にはまながつお、さわら、鯖などがよく使われます。

カレーヨーグルト漬けはインド料理のタンドリーチキンのことであり、鶏肉が特に使われます。

お弁当に入れる漬け焼き

お弁当に入れる漬け焼きは朝の時間を考慮して熱が通りやすく、冷めやすくするため小さく、そして薄めにそぎ切りにしておきます。

焼き上がりも早いので朝の貴重な時間を短縮でき、盛り付けもしやすいです。夕飯などは大きいままつけると食べ応えのあるおかずになります。

焼いたものは網に取り出す。

焼いた漬け焼きは網に取り出し、蒸れないように冷まします。蒸れずに冷ませるので安心してお弁当に入れられます。

醤油漬け

鶏肉の醤油漬け

素材を醤油と酒を同量入れて一晩以上漬けます。私はお弁当の醤油漬けには鶏もも肉と手羽中をよく漬けています。

手羽中は手羽先の先を切り落として真ん中に包丁を入れて2つに切ったものです。小さいので手羽先より火が通りやすく焼きやすく、焼き上がり後も冷めやすいです。

逆に小さくなったので調味料が染み込みやすく、2日目には醤油辛くなってしまいます。

焼いてからも日持ちしますので多めに漬けた場合は1日目に焼き上げてください。

魚の醤油漬け

魚のつけ焼きには鮭や鰤を使用します。その時も小さめに切っておくと扱いやすいです。魚の場合は1時間〜一晩が漬け時間になり、脂がのる旬の時期は染み込みづらくなります。

何回か試して好みの漬け時間を見つけてください。

作り方

  1. 素材の水気をふき、醤油と酒、叩いたにんにくを加えて一晩以上おく。
  2. 水気を切り、あたためておいたグリルに入れる。
  3. こんがりと焼いて火が通れば網に取りだし冷ます。

甘味が入っていないので他の漬け焼きよりは焦げにくいですが、塩焼きよりはこげやすいので気をつけて焼いてください。

にんにくが入ることにより食欲注ぐ味になります。

味噌漬け

食べやすく切った味噌漬け

肉の味噌漬け

牛肉や豚肉がよく合うお肉の味噌漬け。牛肉は赤身肉(もも、ランプなど)、サーロイン、豚肉は肩ロース、ロースなどがよく合います。お肉には赤味噌がよく合います。

2日目以降は切り方をかえる

薄切りにした味噌漬け

味噌漬けは漬ければ漬けるほど味は濃くなり、深まります。食べやすく切ってしまうと辛くて食べづらいのでその時は薄切りにします。

薄く切れば、佃煮みたいに少しでもご飯が進み日持ちもします。多めに漬けておき、1日目はそのまま切って食べ、2日目以降は薄く切って保存しておくのもいいでしょう。

魚の味噌漬け

銀鱈の味噌漬け

魚の味噌酢漬けには、さわら、まながつお、鯖、鮭などがよく漬けられます。白身魚には白味噌、青魚には赤味噌がよく合います。

白味噌につけた味噌漬けを別名西京漬けといい、焼き物は西京焼きとも呼ばれています。

作り方

  1. 素材の水気をふき両面に味噌をぬり、一晩〜3日程つける。
  2. 味噌をぬぐい、あたためておいたグリルに入れる。
  3. こんがりと火が通れば網に取り出し冷ます。

味噌焼きは焦げやすいのでゆっくりと火を通します。焦げそうになったらアルミホイルをその場所にのせてそれ以上進まないようにします。

塩麹焼き

塩麹とは米麹、塩、水を混ぜて1日一回かき混ぜ、約1週間ほど発酵させる、発酵調味料です。

自分で作る場合はお店で売っている米麹を購入し、塩と水を混ぜます。混ぜて発酵したものも売っていますので手軽にもできます。

素材はお肉なら豚肉、鶏肉、魚は鮭などが合います。

作り方

鶏胸肉の塩麹焼き
  1. 漬ける素材の水気をふく。
  2. 袋に素材、塩麹を大さじ2〜3ほど入れてなじませて冷蔵庫に一晩〜2日程おく。
  3. 塩麹をぬぐい、あたためたグリルに入れる。
  4. こんがりと火が通れば網に取り出し冷ます

糖分もあるため焦げやすいのでゆっくりと焼きます。塩麹は塩と水の量で味が変わるので漬け加減は漬ける量と時間を調節してください。

柔らかくなり旨味も増す

塩麹の酵素により、お肉のたんぱく質が分解されて素材が柔らかくなります。旨味成分も加わるため味噌漬け同様旨味も増します。

肉や魚はもちろん、胡瓜などの野菜漬け、ドレッシング、唐揚げの下味などにも使用できるのでいろいろ試してみてください。

カレーヨーグルト漬け

カレーヨーグルト漬けとは、ヨーグルトとスパイスに鶏肉を漬けてインドのタンドールという窯で焼いたインド料理のタンドリーチキンのことです。

タンドールは家庭ではないのでグリルで焼きます。

特徴はヨーグルトに漬けるので柔らかくなり、スパイスも入っているので保存性も高まります。

作り方  

  1. 鶏肉は火が通りやすいように削ぎ切りにし、塩をして1時間程おく。
  2. ヨーグルトにカレー粉、おろしにんにく・生姜、醤油を入れて混ぜる。
  3. 鶏肉の水気をふき、カレーヨーグルトに漬ける。
  4. ヨーグルトをぬぐい、あたためておいたグリルに入れる。
  5. こんがりと火が通れば網に取り出し冷ます。

ゆっくりと焼く

焦げやすいのでゆっくりと焼き、焦げそうな時はアルミホイルで調節します。

乳酸菌の効果で柔らかくなるのでもも肉はさらに柔らかく、胸肉は硬くならずしっとりと焼き上がります。

味噌漬けよりは味の濃さの変化は少なく3〜4日はおいしくいただけます。

まとめ

漬けておけばいつでもお弁当おかずになる漬け焼きについて解説しました。いろいろな漬け焼きをマスターしてお弁当作りに役立ててください。

漬け焼きとは

調味料につけて一晩以上おき、グリル機で焼いて火を通した料理。醤油、味噌、塩麹、カレーヨーグルトなどがある。

漬け焼きの種類

醤油漬け
素材の水分をふき、醤油と酒を同量入れて一晩以上漬けて焼いたもの。鶏肉、手羽先、手羽中、手羽元などが合う。魚は鰤や鮭がよく使われる。鶏肉を漬ける時に叩いたにんにくを一緒に漬けると香りがつく。
味噌漬け
素材の水分をふき、味噌を両面に塗り1〜3日漬けて焼いたもの。牛肉は赤身肉(もも、ランプなど)、サーロイン、豚肉は肩ロース、ロースなどを使用し、赤味噌がよく合う。魚は白身魚には白味噌、青魚には赤味噌がよく合う。白味噌に漬けたものを西京漬けとも呼ぶ。焦げやすいのでゆっくりと焼く。
よく漬かったお肉は薄切りにすると食べやすくなる。
塩麹漬け
米麹、塩、水を混ぜて1日一回かき混ぜ、約1週間ほど発酵させた塩麹は発酵調味料。素材はお肉なら豚肉、鶏肉、魚は鮭などが合う。糖分があるので焦げやすく、ゆっくりと焼く。塩麹の酵素により、お肉のたんぱく質が分解されて素材が柔らかくなり、旨味成分も増す。
肉や魚はもちろん、胡瓜などの野菜漬け、ドレッシング、唐揚げの下味などにも使用できる。
カレーヨーグルト漬け
カレーヨーグルト漬けは、ヨーグルトとスパイスに鶏肉を漬けてインドのタンドールという窯で焼いたインド料理のタンドリーチキンのこと。ヨーグルトに漬けるので柔らかくなり、スパイスも入っているので保存性も高まる。焦げやすいのでゆっくりと焼く。