【塾弁(お弁当)に役立つポイント⑧】そぼろについて詳しく解説!

【塾弁(お弁当)に役立つポイント⑧】そぼろについて詳しく解説!

お弁当に役立つおかずにそぼろがあります。そぼろといえば、鶏そぼろ、炒り卵(卵そぼろ)など頭に思い浮かぶはずです。

甘辛く、子供から大人まで人気があり、茹でたいんげん、紅生姜を添えれば彩りもいいお弁当になり、よく3色弁当とも呼ばれていますよね。

今回はお弁当に作りやすいそぼろ料理と素材を小さめに切って炒りつける料理

  • 鶏そぼろ
  • 卵そぼろ
  • 豚こま卵そぼろ
  • きのこ入りそぼろ
  • ケチャップ炒めそぼろ
  • たらこそぼろ
  • 塩鮭のそぼろ
  • 炒りしらす
  • 炒り野菜

を紹介いたします。

そぼろ料理は作る時間が早いので忙しい朝には最適なお弁当おかずです。

FUTATITI
FUTATITI

そぼろ料理は作りやすく、バリエーションがあるので塾弁作りに助かります。

そぼろとは?

そぼろとは、ひき肉(鶏、牛、豚、合挽き)、魚・海老、卵などを細かくなるまで炒りつけた料理になります。

炒りつけ加減により、味の濃さがかわり、よく煮詰める程日持ちもします。

おぼろとでんぶ

そぼろの他に似たものでおぼろやでんぶがあります。

いろいろな説がありどれが本物かわかりませんが、私が思うにはそぼろより細かいのがおぼろとでんぶになり、そぼろはお肉がよく使われ、おぼろ・でんぶには魚・海老などがよく使われるように感じます。

ピンク色の白身魚を使った桜でんぶや海老を使った海老おぼろなどをよく聞きますね。

鶏そぼろ

鶏そぼろ弁当

鶏そぼろは鶏のひき肉を炒めて、調味料を加えて煮つめたそぼろになります。

鶏もも肉は脂が多いのでコクのある味になり、鶏胸肉は脂が少ないのであっさりとした味わいになります。脂が少ない分胸肉の方が少し固めのそぼろになります。

作り方

  1. 鶏ひき肉の水気をふく
  2. 鍋に油、ひき肉を入れて火にかけ、菜箸4本で絶えず混ぜながら火を通す。
  3. 火が通り、細かくなれば、醤油、砂糖、みりん、酒を加える。
  4. 混ぜながら煮汁を煮つめる。

お店のミンチ機械により細かくなりづらく大きめなそぼろになる場合があります。その時はひき肉を包丁で叩いて細かくしてから鍋に入れます。

そうすると火が通ったとき、細かくなり口当たりのいいそぼろになります。

お弁当にする場合

炊き立てのご飯をお弁当箱につめてすぐの時は、出来立てのそぼろをのせます。タイミングがあわずどちらかがあたたかい場合は、ご飯は網の上において冷まし、そぼろはお皿やバットに取り出し粗熱が取れるまでおいておきます。

その時急ぎの場合はうちわであおいで冷ましてください。合わせる時は二つの温度を同じにしておくおことが、傷みづらくするポイントになります。

残ったそぼろ

そぼろが残った場合は粗熱が取れたらきれいな保存容器に入れておきます。一番保存性があるのが冷えるのが早い金属製の容器になります

その他に色汚れや臭いがつきにくく冷却性がある琺瑯容器や透明で中身が見えて臭いがつきづらいガラス容器、軽くて使いやすいプラスチック容器などがあります。

卵そぼろ(炒り卵)

炒り卵を細かく綺麗に仕上げればお弁当の蓋を開けた時うれしくなるものです。

作り方

  1. 作り方は鍋や小さいフライパンに卵、砂糖、塩を入れて菜箸4本でかき混ぜる
  2. 火をつけて底が少し固まりはじめた時に鍋底を濡れた布巾で冷まし、かき混ぜて火の通りを均一にする
  3. その後また火にかけ、固まりはじめたら布巾で冷ますのを何度が繰り返し全体に火をとおすと細かく綺麗な炒り卵となる

最初はタイミングなどがわからず、時間がかかったりすぐ固まったりしますが、作っていくうちにちょうどいい加減がわかりますので安心してください。

きれいな色から別名なたね卵とも言われています。

豚こま卵そぼろ

豚こまそぼろ弁当

お肉と卵が両方取れるそぼろになり、よく使う豚こまを細かく刻み使うことで食べ応えがあります。

作り方

  1. 豚こまを細かく切る。卵は塩をして溶く。
  2. 鍋に豚こま、水、砂糖、醤油を入れて火にかける。
  3. 煮立てばアクをとり、煮汁がなくなるまで煮つめる。
  4. 溶き卵を加えて、鍋底を冷やしながら菜箸を4本で細かくなり、そぼろ状になるまで炒りつける。
  5. 炊き立てのご飯をお弁当箱に入れて、そぼろをのせる。

炒り卵のように鍋底を冷やしながら均等に卵に火を通します。

きのこ入りそぼろ

きのこそぼろ弁当

きのこを細かく切って一緒に炒りつけたそぼろになります。野菜を取って欲しい時や少しだけきのこがある時に便利なそぼろです

きのこは食物繊維、ビタミン、カリウムが豊富。細かく切るので苦手な子でも食べられるかもしれません。

作り方

  1. きのこは細かく刻む。鶏ひき肉の水気をふく。
  2. 鍋に油、ひき肉を入れて火にかけ、菜箸4本で絶えず混ぜながら火を通す。
  3. 火が通り細かくなれば、きのこ、醤油、砂糖、みりん、酒を加える。
  4. 混ぜながら煮汁を煮つめる。

きのこの種類

きのこは舞茸、椎茸、しめじなどがよくあいます。

戻した干し椎茸も味がよくでるため、多めに戻した時などに少し使うのもいいでしょう。

見た目をもっと濃くしたい時など醤油の色が濃いたまり醤油を使います。ただし色は濃いですが塩分は少し控えめなので塩を足して味を整えます。

ケチャップ炒めそぼろ

玉ねぎ、人参、ひき肉を炒めて、塩、ケチャップで味つけしたそぼろになります。家にある材料でつくれ、子供も好きなケチャップ味です。

忙しい朝には前の日にゆで卵や煮物、ポテトサラダなどを作っておけば、朝は炒めるだけで済みます。

作り方

  1. 玉ねぎ、人参はみじん切りにする。
  2. フライパンに玉ねぎ、人参、ひき肉を入れて火にかける。
  3. 塩をして焼き炒め、火が通ればケチャップを入れて炒りつける。
  4. お弁当箱に炊き立てのご飯をよそい、ケチャップ炒めをのせる。

ひき肉と野菜を炒める時は動かさずに焼き炒める感じにしてください。ケチャップを入れてあとはよく炒めると酸味が飛び、色も深みのある色になります。

合わせる卵料理

写真ではゆで卵にしていますが、その他に目玉焼き、薄焼き卵、オムレツなどがあります。どれにするかは朝食の卵料理や前回のお弁当などで変えてください。

ケチャップ味で濃いのでシンプルな卵料理の方がむいています。

たらこそぼろ

たらこや明太子を使ったそぼろになり、たらこの塩味をいかして酒だけで炒りつけます。

お弁当に入れる場合は生では怖いので、焼きたらこにしますがたらこを焼くのは意外に難しいものです。

酒で炒りつけるだけなので簡単で早くできるそぼろです。たらこをあまり食べない娘もたらこそぼろにするとご飯が進んでいます。

作り方

  1. たらこはぶつ切りにする。
  2. 鍋にたらこ、酒を入れて火にかけ菜箸4本で混ぜながら炒りつける。
  3. 火が入り、細かくなれば出来上がり。お皿かバットに取り出し粗熱をとる。

子供なのでたらこを使っていますが辛さが気にならなければ明太子でも。

塩鮭のそぼろ(塩鮭のごま炒り)

塩鮭のそぼろ弁当

焼いておいた塩鮭をほぐして、油で仕上げにごまを加えます。塩鮭の塩分と炒める油の種類で味わいもかわります。

焼いた皮はほぐせないので細かく刻んで炒めればなじみます。子供に魚の栄養をとってもらいたい時や佃煮の代わりに少し添えるのもいいです。

作り方

  1. 焼いた塩鮭をほぐして骨を取り除く。皮は細かく切る。
  2. フライパンに油、塩鮭を加えて炒める。
  3. ツヤが出た水分が飛んだら仕上げに炒りごま(白又は黒)を入れる。

炒め方、水分の飛ばし具合によっても味わいがかわります。ごまを入れないでごま油で炒めてもよく、好みで調節してください。

炒りしらす

しらすの塩気を利用した油炒めです。お弁当には干しているちりめんじゃこなら入れられますが、しらすは心配で入れづらいので炒めます。

油で炒めることにより安心ができ、コクもでてご飯がすすむおかずになります。

作り方

  1. しらすの水気をふく
  2. フライパンに油、しらすを入れて火にかける。
  3. 箸で炒りつけながら水分が飛ぶまで炒りつける。
  4. カリッとすればお皿かバットに取り出し粗熱をとる。

しらすには茹でただけの釜揚げしらす、釜揚げしらすを少し干したしらす干し、よく干したちりめんじゃがあります。

炒り時間は火加減やしらすの水分により変わります。

お弁当

お弁当に入れる時は、お肉のおかずに少し入れたり、他のそぼろと合わせたりと自由に使えます。しらすとご飯は相性がいいのでお弁当おかずに重宝します。佃煮感覚で使用してください。

炒り野菜(野菜そぼろ)

野菜を小口切りにし、実をはずしたりして、フライパンで油で焼き炒める料理です。野菜にはアスパラ、ししとう、ピーマン、キャベツ、とうもろこしなどがあいます。

旬の野菜を使えば、栄養も季節も味わえるお弁当おかずになります。

作り方

  1. 野菜は小口切りにする。(細かく切ったり、実をはずす)
  2. フライパンに油、野菜を入れて火にかける。
  3. 塩をして、焼き色がつくまで焼き炒める。
  4. 火が通れば、炊き立てのご飯をよそったご飯の上にのせる。(又は粗熱をとる)

まとめ

お弁当おかずのそぼろについて解説してきました。

そぼろのおかず

鶏そぼろ
鶏そぼろは鶏のひき肉を炒めて、調味料を加えて煮つめたそぼろ。鶏もも肉は脂が多いのでコクのある味になり、鶏胸肉は脂が少ないのであっさりとした味わい。脂が少ない分胸肉の方が少し固めのそぼろ。
卵そぼろ(炒り卵)
鍋に卵、砂糖、塩を入れて混ぜ、鍋底を冷やしなが菜箸4本で火を通す。しっとりと綺麗な卵そぼろが出来上がる。
豚こま卵そぼろ
豚こま肉を使い食べ応えのある卵そぼろ。豚こまは細かく刻む、味付けして煮て溶き卵を加えて鍋底を冷やしなが菜箸4本で火を通す。しっとりと綺麗な卵そぼろが出来上がる。
きのこ入りそぼろ
きのこを細かく切って一緒に炒りつけたそぼろ。野菜を取って欲しい時や少しだけきのこがある時に便利なそぼろ。きのこは食物繊維、ビタミン、カリウムが豊富。
ケチャップ炒めそぼろ
玉ねぎ、人参、ひき肉を炒めて、塩、ケチャップで味つけしたそぼろ。家にある材料でつくれ、子供も好きなケチャップ味。
たらこそぼろ
たらこや明太子を使ったそぼろであり、たらこの塩味をいかして酒だけで炒りつけている。酒で炒りつけるだけなので簡単で早くでき、ご飯が進むそぼろ。
塩鮭のそぼろ(塩鮭のごま炒り)
焼いておいた塩鮭をほぐして、油で炒め仕上げにごまを加えた塩鮭のそぼろ。塩鮭の塩分と炒める油の種類で味わいもかわる。子供に魚の栄養をとってもらいたい時や佃煮の代わりに少し添えるとよい。
炒りしらす
しらすの塩気を利用した油炒め。油で炒めることにより安心ができ、コクもでてご飯がすすむそぼろ。
炒り野菜(野菜そぼろ)
野菜を小口切りにし、実をはずしたりして、フライパンで油で焼き炒める炒り野菜。野菜にはアスパラ、ししとう、ピーマン、キャベツ、とうもろこしなどがあう。旬の野菜を使えば、栄養も季節も味わえるお弁当おかず。