お弁当といえば卵焼き、炒り卵、ゆで卵というように卵のおかずはかかせません。卵の色は黄色で綺麗でありお弁当の彩りに最適。
栄養も良質なタンパク質を豊富に含み、脂質、ビタミン、ミネラルもあり体では作れないアミノ酸9種類全てをバランスよく含んでいます。
ちなみに卵の色の違いは、赤い卵はボリスブラウンという鶏が産卵し、白い卵はジュリア・ジュリアライトという鶏が産卵します。ちなみにピンク色の卵はソニアという鶏が産卵し、めずらしい青色の卵はアローカナという鶏が産卵します。
栄養価、味には違いはありません。味の違いは飼料、飼い方によってかわります。
今回はお弁当にかかせない卵のおかず
- ゆで卵&うずらの卵
- 卵焼き
- 炒り卵
- 野菜卵
- オムレツ卵
- 野菜と卵炒め
- 薄焼き卵
- ピカタ
- 煮卵
について画像つきで解説していきます。
お弁当の卵のおかずに迷った時にお役に立ててくださいね
ゆで卵&うずらの卵
お弁当のゆで卵
お弁当に使えるゆで卵は、半熟卵は衛生的に心配になりますので安全を考えてきちんと火を通します。
きちんと火を通しても彩りを考えてきれいなゆで卵にしたいものです。
作り方
私がお弁当に使いたいゆで卵は、
- 小さい鍋に入れてちょうど卵がかぶるくらいの水を入れて火にかける
- 中火強で煮立たせて、煮立ち始めの時にタイマーを押してちょうど煮立つ火加減で8分間茹でる
- 茹で上がりは冷水にとり冷まして予熱を止める
そうすると火は通っているが中心はオレンジ色のきれいなゆで卵になります。
茹でている時は強火でぐらぐらと茹でると白身が固くなるので優しい火加減で茹でてください。同じゆで卵でも味の違いがでます。
いつ茹でるか?
時間があるなら朝茹でますが、ない時は夜茹でて冷蔵庫に入れておきます。その時は殻を剥かずにしておきます。
ゆで卵は殻をむくと劣化が早くなりますので、剥かずにおき殻の水気をふいてラップをして入れておくのが一番いいです。
生卵よりゆで卵の方が劣化が早い(加熱により菌を予防するリゾチームの作用がなくなるため)のでゆで卵は早めに食べ切りましょう。
うずらのゆで卵
うずらのゆで卵の作り方
- 小さい鍋にうずらの卵、かぶるくらいの水を入れて火にかける
- 煮立ち始めてから4分茹でて冷水にとり冷まし、殻をむく
火にかけてから菜箸で時々回しなが茹でると芯に黄身が固まりやすく、きれいに剥きやすくなります。
殻のちかくに黄身が寄ると白身が薄くなり剥いている最中に白身が剥がれて穴があいてしまうので気をつけてください。
うずら卵はなかなか綺麗に剥くのが難しくよく私も失敗しますね。
目玉焼き
チキンライスやドライカレーなどに目玉焼きを添えられます。この時も火はちゃんと通すとお弁当として安心できます。その他に味噌漬け、照り焼きなど味の濃いおかずによく合います。
作り方
- フライパンに油を熱し、卵を入れる。
- 弱火でゆっくり焼き黄身に火を通すか又は水を少したして蓋をして蒸し焼きにする。
- 火が通ればお弁当にのせる。
ご飯が温かい場合はそのままのせ、冷めている場合はお皿に取り出し粗熱を取ります。
目玉焼きの種類
呼び名は片面焼きをサニーサイドアップ、片面蒸し焼きをベースドエッグ、両面焼きをターンオーバーといいます。
卵焼き
お弁当の卵焼き
卵焼きはお弁当の主役級といってもいいくらいよく登場する卵のおかずです。甘くすると砂糖の作用で固くならずしっとり感を保てます。
お弁当の卵焼きも半熟は痛みやすいのでしっかりと火を通します。焼き色をつけてしっかり焼いたものはとら模様に似ていることからとら焼きとも言われています。
味付け
砂糖を入れた甘い卵焼きや甘さが苦手な方の醤油、塩を入れた卵焼きがあります。
甘さの加減は卵1個に砂糖大さじ1を目安にし、好みで減らしたり多くしたりして家庭の味を探してください。
その時他のおかずが甘いものが多ければ少し甘さを控えたり、逆の時は甘さを強くしたりと献立で変えるとメリハリがでます。
冷まし方
出来上がったら巻きすにとり、冷まします。熱い内に巻きすに取って巻くと形もまとまりますので、きれいに仕上がります。
熱がこもらず空気を通すので冷ましやすくもなります。
中に入れる具
中に入れる具は切った海苔を巻いている最中何度か入れて巻くと切った時黒いなると巻きみたいになります。海苔の香りと味がついた卵焼きです。
その他に卵液の中に小口したネギやすりおろした人参、ひじきなど入れて巻き上げて卵焼きにすることもできます。
炒り卵
炒り卵を細かく綺麗に仕上げればお弁当の蓋を開けた時うれしくなるものです。
均一に火を通す
- 作り方は鍋や小さいフライパンに卵、砂糖、塩を入れて菜箸4本でかき混ぜる
- 火をつけて底が少し固まりはじめた時に鍋底を濡れた布巾で冷まし、かき混ぜて火の通りを均一にする
- その後また火にかけ、固まりはじめたら布巾で冷ますのを何度が繰り返し全体に火をとおすと細かく綺麗な炒り卵となる
最初はタイミングなどがわからず、時間がかかったりすぐ固まったりしますが、作っていくうちにちょうどいい加減がわかりますので安心してください。
きれいな色から別名なたね卵とも言われています。
野菜卵
野菜と卵のおかずが同時に作れ、食べられるのが野菜卵です。
小さいフライパンに野菜を炒め、溶き卵を流し入れて両面をこんがりと焼きます。野菜入りの丸い卵焼きになります。
野菜の種類
よく私がお弁当作るのが人参、キャベツ、玉ねぎ、とうもろこしの卵焼きです。
火が通りやすいように人参やキャベツなら千切り、玉ねぎなら薄切り、とうもろこしなら粒を包丁ではずします。(生の場合は炒める時長めに炒めて火を通してください)
作り方
- 野菜をフライパンで炒めて火を通す。
- 塩をした溶き卵を流し入れて混ぜる。焼き色がついたら返して火を通す。
その他にピーマンやブロッコリー(茹でて小さく切っておく)なども緑が綺麗な野菜卵ができあがります。季節の野菜を使って作ってみてください。
切り方
丸く出来上がるのでくし型や四角に切ったり、かわいくしたければ丸型、星型などにくり抜いてもいいですね。
オムレツ卵
昔母がよく作っていたひき肉と玉ねぎを炒めて、卵で包んだ昭和オムレツを食べやすくお弁当バージョンにしたものです。
お弁当にした時は食べやすくするために包まないで具材と卵を一緒に焼いて卵焼き風にしています。
作り方
- 小さいフライパンに油、ひき肉、玉ねぎを炒めて塩、胡椒をする。
- 火が通れば溶き卵を入れて混ぜて両面火を通し、お弁当に入る形に整えてご飯上にのせる。
ご飯が温かい場合はそのまませて、ご飯が冷めている場合は冷ましてからのせます。
ケチャップやソースなどをかけて彩りに茹で野菜を添えればオムレツ卵弁当の完成です。
野菜と卵炒め
中華にあるきくらげの卵炒めのお弁当バージョンです。同時に卵と野菜料理ができるので忙しい朝に作りやすいお弁当おかずです。
作り方
- 小さいフライパンに油、野菜を炒めて塩をして火を通し、一度取り出す。
- 塩をした溶き卵を流し入れて混ぜて火を通し、炒めた野菜を戻して炒め合わせる。
油を使用しているのでコクがでて満足おかずになります。野菜はブロッコリー、ピーマン、キャベツ、キクラゲなどが卵とよく合います。
この時おいしい油の使用をおすすめします。
薄焼き卵
巻き焼き鍋(卵焼き鍋)なら卵1個で3枚、フライパン(20㎝)なら2枚、フライパン(24㎝)なら1枚できあがります。
使い方
チキンライスやドライカレーには上にのせ、錦糸卵(千切り)にすればちらし寿司弁当にの上に飾るか、春雨サラダの具材としても使えます。
大きい薄焼き卵をつくればおにぎりに巻くこともできます。
慣れれば失敗せずにすぐできますので、時間がある時に練習してみてください。
きれいにしたい時
きれいな薄焼き卵を作りたい時はよく溶いて網でこすか卵黄を一個足して黄色を濃くしてきれいにする方法があります。
その時残った卵白は卵焼きやオムレツに入れるか、卵白だけの天ぷら、パン粉をつける前の溶き卵にも使えます。
卵白が入ると軽くなるので卵焼きもオムレツもまた別のおいしさになります。
ピカタ
豚肉や鶏肉、魚に塩、胡椒をして小麦粉をつけて溶き卵にくぐらせてからフライパンで両面焼く料理です。
豚肉なら生姜焼き用が作りやすく、鶏肉なら胸肉を薄くそぎ切りにします。魚ならカジキマグロで作ります。
お弁当なら食べやすく大きさに切っておくと盛り付けの時に切らずにすみます。切る行為を省けるので雑菌がつく心配もありません。
厚みがある素材の場合は一度返してから蓋をして火を通します。お弁当なら薄い方が早く焼き上がり時間がない朝には作りやすいです。
作り方
- 肉・魚は食べやすく切り、塩、胡椒をする。溶き卵は塩をしてよく溶いておく
- フライパンに油を入れて火にかけ温まれば溶き卵を大さじ1程ながし、溶き卵にくぐらせた素材をのせる
- 焼き色がついたら返して火を通す(厚みがある場合はここで蓋をして蒸し焼きにして火を通す)
- バットの上にのせて冷ます
煮卵
ゆで卵を濃い煮汁につけて味を含ませる料理です。漬けた次の日より2日目の方がおいしく感じます。
家で食べる分は半熟の煮卵がおいしいですが、お弁当だと半熟は心配ですので火をしっかり(煮立ってから8分)と通します。
作り方
- ゆで卵は固茹でにしておく。
- 醤油、砂糖、みりん、水、鰹節を一煮立ちさせてて冷ます。
- 冷たいもの同士を合わせて1日以上おく。
事前に作っておける卵のおかずなので時間がない朝には重宝します。
私も事前に早い朝などの時は仕込んでおきます。他のおかずが塩味の時など醤油味の煮卵を添えると味のメリハリができます。
作っておけば普段のおかずの一品、ラーメンなどにもすぐ使えて便利です。
まとめ
お弁当の卵のおかずについて解説してきました。迷った時に参考にしてくださいね。
卵おかず一覧
- ゆで卵&うずら卵
- ゆで卵は煮立ってから8分、うずら卵は4分茹でて、冷水にとり予熱を止める。前日に作る場合は殻をむかずに冷蔵庫にしまう。
- 卵焼き
- 砂糖を入れるとしっとり感が保たれる。お弁当に入れるならしっかりと火を通す。巻きすを使って冷ますと冷ましやすく、形が整う。海苔や小口した葱、おろした人参、ひじきなど混ぜても。
- 炒り卵
- 鍋底を何度か冷やして均一に火を通すと細かく綺麗な炒り卵になる
- 野菜卵
- 火が通りやすくするために野菜は千切り又は薄切りにする。両面焼いてしっかりと火を通す。
- オムレツ卵
- ひき肉と玉ねぎを炒めたところに溶き卵を流し入れて、お弁当箱に入る大きさに整える。満足な卵のおかず。
- 野菜の卵炒め
- 油を使用しているのでコクが出て満足おかずになる。野菜はブロッコリー、ピーマン、キャベツ、キクラゲなど卵と相性がいい。
- 薄焼き卵
- チキンライスにはのせて、ちらし寿司弁当や春雨サラダに入れる時などは千切りにする。きれいにしたい時は溶いてこしたり、卵黄を1つ加えたりする
- ピカタ
- 豚肉は生姜焼き用を使うと作りやすい。食べやすく切っておくとその後切らずに盛り付けしやすく安心。冷ます時はバットの上に取り出す。厚みがある場合は蓋をして蒸し焼きにする。
- 煮卵
- 冷めたゆで卵に、冷めた煮汁を合わせる。お弁当に入れる場合のゆで卵は固茹でにする。2日目以降がよく染み込んでおいしい。