日本は世界にも稀に見る水が豊かな国になります。世界中では水不足が叫ばれ、水争奪戦と言われているほど困っている国もあります。
日本は昔から水には恵まれているので水田もさかえ、水があることで手を洗う・体をきれいにするという清潔概念が自ずと生まれてきました。
きれいな美味しいお水は人間の体にとっても大切なことはよくわっています。特に子供は大人より水分量が多いので影響も大きいです。
勉強や作業前に水を飲むと効率があがるという研究結果も出ています。
そこで今回は水についての
- 水分の必要性
- 水を飲むタイミング
- 水の基礎知識
を詳しく解説しています。
受験生にも親にも大切な水の基礎を学んで日々の生活に活かしましょう。
プロフィール
- 40代で料理系の仕事20年以上。
- 調理師免許所時。野菜ソムリエ。
- 小学生双子の父親で料理を毎日担当。
- 3年間受験にむけて頑張っている子供の為に料理を日々勉強中。
水の必要性
水を体にとることは老若男女大切なことになります。水を取る必要性を詳しく解説していきます。
体は約60%水でできている
人間の体は約60%でできていると言われています。赤ちゃんで75%、子供で70%、大人で65%前後、老人で55%と言われています。
子供の方が脂肪が少ないのでその分水分が多く、大人になるにつれて脂肪が多くなり水分量が減少します。
子供の方が水分の影響をうけることがわかります。
水を飲むと集中できる
イギリスのイースト・ロンドン大学とウェストミンスター大学が共同で行った研究では、知的作業を行う前に500ccの水を飲んだ人は、飲まなかった人に比べて作業への反応時間が14%速くなったという結果が出ています。
この研究結果から、水分補給は集中力や作業効率の向上に効果があると考えられます。
たかが14%と思われるかもしれませんが1点の違いで影響がでる受験生にとっては大きい問題ですので、日頃から水分をとって作業効率をあげるといいでしょう。
水を飲むタイミング
水はただ飲めばいいということではありません。一気に大量の水を飲むよりは、少しずつこまめに取る方が体にいいです。
飲むべきタイミングも寝る前、起床後、運動前後、喉が渇く前、入浴前後などがいいとされています。
寝る前
寝ている間も人間の体は汗をかき、水分を消失しています。水分が足りないと脱水状態が続いてしまいます。
基本的にコップ1杯分の汗をかくと言われていますので、寝る前にお水を飲んでそなえましょう。
起床時
起床時にはコップ1杯分の汗をかいているので、体は水分不足になっているのでその分補います。
冷水ではなく常温水・白湯などが適しています。
運動前後
運動中は汗をかき脱水状態が続いてしまいます。
運動開始前に水分をとり、運動中も適度に水分補給をします。体重の2%以内の体重減少が適切な水分補給の目安と言われています。
喉が渇く前
喉が渇きを感じている時にはすでに遅く、水分不足の脱水状態であります。渇きを感じる前にこまめに取ることで対策ができますので大切です。
入浴前後
入浴中もかなりの汗をかきますので、入浴前又は入浴後に水分を補給します。入浴前なら30分前が全身へと行き渡るのでいいでしょう。
41℃15分間入浴で約800mlも水分が失われるので(大塚製薬ポカリスエットより引用)入浴後は水分補給は大切です。
水道水について
日本の水道法により、安全に水の衛生を保つために塩素を入れることが定められています。そのおかげで雑菌や不純物が取り除かれ、水道管を通り蛇口から出てくるまで安全に飲めます。
塩素について
残留塩素は日本では0.1mg/L以上保持するように定められています。全国の水道局は0.3~0.6mg/L以下程度に設定されています
塩素のメリット・デメリット
メリット
塩素があることにより、雑菌がわかずそのままで状態でも安心して飲めます。塩素を除去したお水は冷蔵保存で早めに飲まないと痛んでしまいます。
デメリット
塩素が入ったお水は独特な匂いや味があるので美味しくありません。
水道水で炊いたご飯・だし汁なども浄水器又はミネラルウォーターを使用したものにはかないません。
手軽にできる塩素の除去
- 沸騰させる方法
- レモンを入れる方法
- 汲み置きする方法
- 活性炭・備長炭を入れる方法
- 浄水器を設置する方法
などがあります。
ミネラルウォータについて
ミネラルウォーターの種類
- ナチュラルミネラルウォーター
- ナチュラルウォーター
- ミネラルウォーター
- ボトルドウォーター
ナチュラルミネラルウォーター
地中でミネラル成分が溶解した地下水のことであり、濾過・沈澱・加熱殺菌以外の処理をしていない水のことです。
地下水は、特定の水源から採水した原水を利用しています。
ナチュラルウォーター
地中のミネラル成分の溶解が少ない地下水であり、濾過・沈澱・加熱処理以外の処理をしていない水のことです。
ナチュラルミネラルウォーターと一緒で、地下水は特定の水源から採水した原水を利用しています。
ミネラル成分は少ないですが、天然水であるため健康や美容に良い水として人気はあります。
ミネラルウォーター
地中でミネラル成分が溶解した地下水であり、濾過・沈澱・加熱処理に加えオゾン殺菌・紫外線殺菌・ミネラル分調整・ブレンド等を行なった水のこと。
地下水はナチュラルウォーターやナチュラルミネラルウォーターを原水としていて、品質を安定させるためにオゾン殺菌や紫外線殺菌などもしています。
複数の水源を混合したり、ミネラルを添加する調整などもされているため天然水とは呼べません。
ボトルドウォーター
上記の3種類以外のもので、飲用の水、純水、蒸留水、河川の水、水道水などが原水となり、処理方法に限定がない水のことです。
水道水などをそのままペットボトルなどに詰めたお水でもあるが、水道管などを通していないため普通の水道水より鉄臭さなどの味はしないです。
水でかわる料理
ご飯
ご飯を炊く時の水は種類とおいしさによって違います。軟水のお水を使うと米粒の中まで浸透し、つやよく炊き上がります。
それは米粒の中まで浸透すると熱を加えることにより、米粒の中心まで熱が伝わり、デンプンのアルファ化されおいしくなります。
水の種類の比較表
水道水 | 浄水 | ミネラルウォーター | |
ご飯のおいしさ | カルキ臭 | 軟水ならふっくら | |
水の値段 | 低価格 | 低価格 | 高価 |
米の浸透しやすさ | 軟水なら浸透しやすい硬水は浸透しずらい |
ご飯を炊く時の水の温度
炊くときの水温によりその後のおいしさがかわります。
炊く時の水は、冷水が一番おいしく炊けその理由は、お米のデンプンは80℃になる頃、糖分に分解されます。
この80℃になるまでの時間が短いと十分に糖化されずにご飯の甘味が出にくくなりますす。
炊く時の水を冷水にすることにより、80℃までの時間が長くなり、甘味があるおいしいご飯に炊き上がります。
逆に常温水や温水を使用するとすぐ80℃になってしますので、甘味がないパサパサの出来上がりになってしまいます。
だし・スープ
硬度とは、水1ℓあたりに含まれるミネラルの量を表した数値のことです。一般的に日本の水は主に軟水になり、外国の水は硬水になることが多いです。
値としては以下になります。
- 軟水とは1ℓあたりのミネラル含有量が100mg以下のもの。
- 硬水とは1ℓあたりのミネラル含有料が100mg以上のもの。
軟水とだしの関係
軟水をだしの水に使うと昆布やかつお節の旨味成分が引き出され、おいしいお出汁になります。
日本は軟水の文化であるのでこういっただしの文化が広まっていきました。
硬水とだしの関係
だしに硬水を使うと硬水に含まれるミネラルによってタンパク質と結合し、アクとなって取り除かれてしまいます。
だしは濁り、旨味がひきだされず、ぼけた味のだし汁になります。
テレビ番組の中で和食の料理人が外国で使った水の影響で思った味にならず、軟水のボルヴィックをわざわざ買い、日本の時の味に近づけたと話しておりました。
それだけ、だしにおいては、軟水と硬水だと味の違いが出るということですね。
まとめ
体に水が大切なこと、水の基礎知識について詳しく解説してきました。水のことを知り、毎日の生活に取り入れましょう
水の必要性
- 体の約60%が水分
- 人間の体は約60%でできている。赤ちゃんで75%、子供で70%、大人で65%前後、老人で55%。子供の方が脂肪が少ないのでその分水分が多く、大人になるにつれて脂肪が多くなり水分量が減少する。
- 水を飲むと集中できる
- イギリスのイースト・ロンドン大学とウェストミンスター大学が共同で行った研究では、知的作業を行う前に500ccの水を飲んだ人は、飲まなかった人に比べて作業への反応時間が14%速くなったという結果が出ている。この研究結果から、水分補給は集中力や作業効率の向上に効果があると考えられる。
水を飲むタイミング
- 寝る前
- 起床時
- 運動前後
- 喉が渇く前
- 入浴前後
水道水について
- 塩素について
- 塩素のメリット・デメリット
- 塩素の除去方
ミネラルウォーターのについて
- ナチュナルミネラルウォーター
- 地中でミネラル成分が溶解した地下水のことであり、濾過・沈澱・加熱殺菌以外の処理をしていない水。
- ナチュナルウォーター
- 地中のミネラル成分の溶解が少ない地下水であり、濾過・沈澱・加熱処理以外の処理をしていない水。
- ミネラルウォーター
- 地中でミネラル成分が溶解した地下水であり、濾過・沈澱・加熱処理に加えオゾン殺菌・紫外線殺菌・ミネラル分調整・ブレンド等を行なった水。
- ボドルドウォーター
- 上記の3種類以外のもので、飲用の水、純水、蒸留水、河川の水、水道水などが原水となり、処理方法に限定がない水。RO水と呼ばれるものもボトルドウォーターである。
水でかわる料理(ご飯・だし・スープ)
水道水 | 浄水 | ミネラルウォーター | |
ご飯のおいしさ | カルキ臭 | 軟水ならふっくら | |
水の値段 | 低価格 | 低価格 | 高価 |
米の浸透しやすさ | 軟水なら浸透しやすい硬水は浸透しずらい |
ご飯を炊く水の種類と温度
- 軟水
- 軟水のお水を使うと米粒の中まで浸透し、つやよく炊ける。 それは米粒の中まで浸透すると熱を加えることにより、米粒の中心まで熱が伝わり、でんぷんがアルファ化され、おいしいくなる。
- 硬水
- ミネラルの影響により米粒の中まで浸透しづらく、水分がないので米粒の中心まで熱が伝わらない。
そのためでんぷんのアルファ化が進まず、パサパサしたあまりおいしくないご飯が炊き上がる。 また炊き上がりもカルシウムやマグネシウムなどのミネラルによって黄色味ががる時もあるそうです。 - 水の温度
- 炊く時のお水は冷水がよく、炊く時の水を冷水にすることにより、80℃までの時間が長くなり、甘味があるおいしいご飯に炊き上がる。逆に常温水や温水を使用するとすぐ80℃になってしますので、甘味がないパサパサの出来上がりになってしまいます。
軟水・硬水とのだしについて
- 軟水とだし
- 軟水をだしの水に使うと昆布やかつお節の旨味成分が引き出され、おいしいお出汁になる。
- 硬水とだし
- だしに硬水を使うと硬水に含まれるミネラルによってタンパク質と結合し、アクとなって取り除かれてしまう。だしは濁り、旨味がひきだされず、ぼけた味のだし汁になりやすい。