お子さんは煮豆を食べていますか?
豆には大豆、小豆、金時豆、黒豆、とら豆…などたくさんの種類があり、炭水化物、たんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維などたくさんの栄養素も詰まっています。
大豆は特に醤油、味噌、納豆、豆腐、油などの原材料に使われていて、健康食品としても有名です。
そんな豆を使った煮豆は、醤油味のおかず系の煮豆、砂糖で甘くした甘煮などがあります。どちらも日持ちがする常備菜となり、お弁当にも入れられ一度作ると1週間はおいしくいただけます。
受験生にとっても手軽に栄養が取れておいしく、お弁当にも入れられる煮豆はおすすめな料理の一つです。
この記事ではわかること
- 煮豆の特徴と栄養価
- 煮豆の種類
- 煮豆に使われる豆の特徴
- ゆで豆と使いやすい豆商品
について詳しく解説しています。
豆と煮豆について知り、普段の食卓に活用してください。
プロフィール
- 40代で料理系の仕事20年以上。
- 調理師免許所時。野菜ソムリエ。
- 小学生双子の父親で料理を毎日担当。
- 3年間受験にむけて頑張っている子供の為に料理を日々勉強中。
煮豆とは
煮豆とは「柔らかく煮た豆の煮物」のことであります。
有名な煮豆が、砂糖、醤油で味付けした大豆昆布(大豆と昆布煮物)、五目豆(大豆、人参、ごぼう、こんにゃく、昆布の煮物)などがあります。
もう一つは砂糖だけで味つけした、甘煮(黒豆、金時豆、とら豆、うずら豆など)があります。お弁当にも入れられ、ちゃんと保存すれば日持ちもするので常備菜としても役立ちます。
煮豆の栄養
煮豆は豆を材料にしているので栄養価も高い料理です。良質なたんぱく質はもちろんビタミン、ミネラル、食物繊維なども栄養素もバランスよく補えます。
醤油味の大豆昆布や五目豆などは昆布や野菜も取れるのでそれだけでかなりの栄養がとれます。
茹でただけの茹で豆、蒸した蒸し豆もサラダや煮物に加えるだけでおいしさや栄養素もプラスされるのでおすすめです。
体の成長、脳の働きも高める?
豆類には炭水化物、たんぱく質が豊富に含まれおり、体作りにはなくてはならない栄養素の1つです。必須アミノ酸のリジンやスレオニンが豊富にふくまれ、こちらは米や小麦などには少ないので豆をいただくことで補ます。
炭水化物の大部分を占めている糖質は、脳のエネルギー源のブドウ糖に分解されるので脳の働きを補います。
長時間勉強する受験生にとってはおすすめな食材になり、煮豆などにすると常備菜として食べやすいのでおすすめです。
煮豆の種類
煮豆には醤油味の煮豆と砂糖だけで煮た甘煮があります。それぞれについて詳しく解説します。
醤油味の煮豆
柔らかく煮た大豆に昆布や野菜、こんにゃくなどを入れて砂糖、醤油で味つけした大豆昆布や五目豆があります。
大豆昆布は昆布の旨味が豆と合わさって冷めたらトロッとした旨味たっぷりの大豆の煮物。豆・昆布の栄養を両方取れるのもうれしいです。
五目豆はさらに野菜も加わるので野菜嫌いな子供でも食べやすくなります。
お弁当・常備菜にも最適であり、年末や年始のお料理にも作っておけばおもてなしの一品にもなります。
砂糖を入れた甘煮
甘煮は柔らかくなった豆に砂糖を2〜3回に分けて加え、ゆっくりと柔らかく煮た甘い豆の煮物になります。
このとき豆はギリギリまで柔らかく煮てから砂糖を加えないと豆は冷めた時しまる(固くなる)ので気をつけてください。少し煮崩れているくらいがおいしいです。
甘いので日持ちもしやすくお弁当に入れれば彩りと味の変化にもなります。
醤油味の煮豆(大豆昆布・五目豆)
大豆昆布
柔らかく煮た大豆に1㎝角に切った昆布、調味料を入れてさらに煮たものが大豆昆布になります。
昆布の旨味がたっぷり出て、とろみもあり食べるだけで元気になりそうな煮豆になります。
この時昆布の種類を変えればそれぞれの持ち味がでる大豆昆布になります。
真昆布
真昆布は旨味が濃い味の煮豆になり、昆布自体もしっかりとしているので柔らかくても比較的にくずれにくい大豆昆布になります。
日高昆布
煮昆布としてよく使われる日高昆布の場合は煮れば他の昆布より柔らかく煮上がるので少し煮崩れてとろりとした大豆昆布になります。
その他の昆布でも煮られますので好みの昆布を見つけてください。
五目豆
柔らかく煮た大豆に、小さめの乱切りにした野菜、こんにゃく、昆布、調味料を入れて野菜が柔らかくなるまで煮たものが五目豆になります。
野菜は根菜の人参、ごぼう、蓮根などが、相性がよくそれにこんにゃく、干し椎茸などをくわえると味もでます。
春なら筍などもいいでしょう。
野菜、こんにゃく、昆布、大豆もいっぺんに取れるすばらしい煮豆になります。
大豆について
大豆の種類で一般的なのが黄色の黄大豆になり、煮豆はもちろん味噌、醤油、豆腐、納豆などにも使われています。その他には青大豆(うぐいす餅の緑色のきな粉の原料)、ハレの日の料理に使われる黒大豆、珍しい赤大豆、茶大豆、白大豆、鞍掛豆(青大豆の一部が黒くなっている豆)などもあります
甘い煮豆
甘い煮豆は柔らかくなった豆に砂糖を加えてひたひたまで煮たものになります。その時同じ砂糖を加えても火を止めるタイミングの水分量で甘味がかわります。
そのことを頭にいれておけば砂糖の入れる量、火を止めるタイミングを自分好みにできます。
甘煮
甘煮にむく豆にはハレの日やおせちの時に使用される黒豆、普段使いにいただける金時豆などが有名です。
その他に砂糖と相性がいい、とら豆、うずら豆、白いんげん豆、青えんどう豆、花豆などが使えます。
甘煮に使われる豆の特徴
- 黒豆
- 甘味が強く、煮ると姿・かたちが美しいためお祝い事の料理やおせち料理によく使われる。
- 金時豆
- いんげん豆の一種、ふっくらとして大粒で、見栄えがよいため、甘納豆などにもよく使われる。やわらかく煮崩れしやすいのでゆっくりと静かに煮るとよい。値段も買いやすく、普段使いに最適。
- とら豆
- 白い皮半分が茶色のまだら模様も豆。見た目が虎のようにみえることから、とら豆と呼ばれている。いんげん豆の一種で味もよく、煮えやすい。値段はやや高価。
- うずら豆
- うずらの卵に似ていることからうずら豆。赤紫色の模様があるいんげん豆。とら豆より少し安く買いやすい、
- 白いんげん豆
- 扁平な形と美しい白が特徴。上品な色で、和菓子や正月のきんとんなどに使用される。
- 青えんどう豆
- 皮が硬くてサヤごと食べられない硬莢種のえんどう。逆にサヤが食べられるものが(軟莢種)スナップえんどうなどになります。その食べられないえんどうの身を干したのが青えんどう豆になります。青えんどう豆は皮が柔らかいのが特徴。ちなみに赤えんどう豆はみつ豆、豆大福によく使われている。
- 花豆
- 大粒で高級な豆。紅花いんげんとも呼ばれている。食物繊維が豊富であり食べ応えのある豆である。
煮豆は常備菜・お弁当に使える
常備菜
大豆の煮豆もその他の甘煮も日持ちするので少し多めに作り、保存容器に入れておけば1週間くらいはおいしくいただけます。
その時の容器はきれいに洗っておき、取り出す時は常にきれいな道具で取り出すと味の変化がしづらく傷みにくくなります。
お弁当
お弁当にも入れられますが煮汁があるのでお弁当に入れる時は煮汁をきるか、それ用の容器に入れて持たせてください。
甘煮に使える豆は黒、赤、白、虎、緑などお弁当の彩りにもなりやすいです。甘く煮ているので傷みづらいのもお弁当にむいています。
ゆで豆と手軽に使える豆商品
ゆで豆
豆を水で戻し、柔らかくなるまでゆでておけばいろいろな料理に使用できます。茹でたてはそのまま醤油などにつけていただきます。
冷めてからは水気を切ってサラダ、煮物などに入れてもよく、ミートソースに茹で汁こと入れて煮詰めればチリコンカン風になります。
冷蔵庫には茹で汁ごとしまい、容器にしまって冷蔵庫にしまいます。
水煮豆
水煮豆とは戻した豆を水から煮ているゆで豆のこと。缶詰や真空パックなどで売られている。
特徴はしっかりとした食感などがあり、煮物、チリコンカンなどむいています。
蒸し豆
水で戻した豆を蒸気で蒸し上げて柔らかくしたあと缶詰や真空パックにしています。柔らかく味もしっかりしているのでそのまま食べたり、サラダなどにもむいています。
蒸しているので栄養成分も残りやすくなっています。
まとめ
煮豆について詳しく解説しました。常備菜、お弁当にも活躍し、黒豆などはハレの日の料理としてもだせる1品になります。
それでいて栄養価も高い煮豆は子供にも大人にも大切な食事の1つですね。
煮豆とは
- 柔らかく煮た豆の煮物
- 栄養豊富な豆の煮物
- 体の成長や脳のエネルギー源になる
煮豆の種類
- 醤油味の煮豆
- 柔らかく煮た大豆に昆布や野菜、こんにゃくなどを入れて砂糖、醤油で味つけした煮豆。大豆昆布や五目豆がある。
- 甘い煮豆
- 柔らかくなった豆に砂糖を2〜3回に分けて加え、ゆっくりと柔らかく煮た甘い豆の煮物。
醤油味の煮豆
- 大豆昆布
- 柔らかく煮た大豆に1㎝角に切った昆布、調味料を入れてさらに煮たもの煮豆。昆布の旨味と栄養が合わさった煮豆。真昆布、日高昆布などが使われる。
- 五目豆
- 柔らかく煮た大豆に、小さめの乱切りにした野菜、こんにゃく、昆布、調味料を入れて野菜が柔らかくなるまで煮た煮豆。野菜は人参、ごぼう、蓮根、干し椎茸、あとこんにゃくなども使用される。
甘い煮豆
甘い煮豆は柔らかくなった豆に砂糖を加えてひたひたまで煮たもの。その時同じ砂糖を加えても火を止めるタイミングの水分量で甘味がかわる。
甘煮に使われる豆の種類
- 黒豆
- 甘味が強く、煮ると姿・かたちが美しいためお祝い事の料理やおせち料理によく使われる。
- 金時豆
- いんげん豆の一種、ふっくらとして大粒で、見栄えがよいため、甘納豆などにもよく使われる。やわらかく煮崩れしやすいのでゆっくりと静かに煮るとよい。値段も買いやすく、普段使いに最適。
- とら豆
- 白い皮半分が茶色のまだら模様も豆。見た目が虎のようにみえることから、とら豆と呼ばれている。いんげん豆の一種で味もよく、煮えやすい。値段はやや高価。
- うずら豆
- うずらの卵に似ていることからうずら豆。赤紫色の模様があるいんげん豆。とら豆より少し安く買いやすい、
- 白いんげん豆
- 扁平な形と美しい白が特徴。上品な色で、和菓子や正月のきんとんなどに使用される。
- 青えんどう豆
- 皮が硬くてサヤごと食べられない硬莢種のえんどう。逆にサヤが食べられるものが(軟莢種)スナップえんどうなどになります。その食べられないえんどうの身を干したのが青えんどう豆になります。青えんどう豆は皮が柔らかいのが特徴。ちなみに赤えんどう豆はみつ豆、豆大福によく使われている。
- 花豆
- 大粒で高級な豆。紅花いんげんとも呼ばれている。食物繊維が豊富であり食べ応えのある豆である。
水煮豆と蒸し豆
- 水煮豆
- 水煮豆とは戻した豆を水から煮ているゆで豆のこと。缶詰や真空パックなどで売られている。
- 蒸し豆
- 水で戻した豆を蒸気で蒸し上げて柔らかくしたあと缶詰や真空パックにしたもの。柔らかく味もしっかりしているのでそのまま食べたり、サラダなどにもむいている。蒸しているので栄養成分も残りやすくなっていいる。